28日のブログ

毎月28日に更新します。

ブチ切れたのち、安寧

 

「朝起きたら飲むお薬、飲んだら症状おさまるよ。それでも夕方は鼻水出たり目が痒くなると思う。今年は去年の10倍だからね。だからその時に使う点鼻薬と目薬も出しておくから。」

 

 

何を呑気なことを言っているのだろうか。診察室で私は心の中の首をずっと傾げていた。

12月から毎日薬を飲んでも全く良くならない喉・鼻の痒み、鼻水やくしゃみが果たしてこの薬で治まるのか甚だ疑問であった。

 

数年お世話になっていたアレルギー科の先生が退職されるとのことで、花粉症の相談ができる場所を急いで探す必要があった。

真っ先に思いついたのは、以前不眠になった時に受診したクリニック。(以下参照)

tongaripyon.hatenablog.jp

 

早速行ってみると、診察室に入った瞬間「久しぶり~」と言われた。我々は友達なのか。

たしかに、このクリニックへ行くのは約1年ぶり。かかりつけ医として地域に根差したクリニックでありたいという先生の想いが伝わってくる。

 

事の経緯を伝えると、「アレルギー検査ってしたことある?」と聞かれた。

そう、私は今までアレルギー検査をしたことがなかった。

 

ただ、花粉症ということだけは私自身を見てもらえればすぐに分かる人生だった。

年が明けるやいなや喉のザワザワとした痒みがし始め、悪化すると扁桃腺を中心に喉がプルプルに腫れ上がることもある。

2〜3月にはくしゃみ・鼻水・目の痒み・涙が止まらなくなり、生活に支障をきたす。特に小学生の頃はよく発熱もしていた。

毎日息をしているだけで褒めてほしい。ましてや働きに出ているなんて、自治体から表彰されてもおかしくない。

 

昨年11月ごろ、なんだか喉がムズムズした。早すぎる。これは明らかに年明けごろに感じなければならない症状だ。

12月にはとうとうくしゃみが止まらなくなり受診したところ当然まだ花粉は飛散していなくて、数週間にわたる激しい寒暖差によって粘膜が刺激されたことによるものだと言われた。

その日から抗アレルギー薬のザイザル・モンテルカストを服用する日々。

 

年末にはアレルギー反応のベースがもう仕上がっていた。そして1月には頭皮が痒くなるまでに悪化。

(もちろんアレルギー反応のせいで)涙が止まらず寝られない夜もあった。1日たりとも薬を切らしてはならない。そう思わせる出来事であった。

 

アレルギー検査は指に針を刺して血を採取し、20分ほどで結果が出るものだった。

再度診察室に呼ばれると、先生にこう言われた。

 

 

「スギだけだね~」

 

 

嘘だ、そんなわけがない。だって年明け前からあんなに喉が痒かったのに。くしゃみが止まらなかったのに。

通年のアレルギー性鼻炎や犬猫アレルギーもないらしい。猫を触ると至るところが痒くなったのはなぜ…?

猫が大好きで保護猫を飼いたいけどアレルギー疑惑で泣く泣く諦め、最近は猫に代わるペットを何にしようか一生懸命考えていたのに。ミーアキャットとか、チンチラとか。

猫飼えるじゃん。何だよ…。

 

今回処方されたのはビラノアという薬。効き目が強く眠くなりにくいと説明された。

冗談じゃない、そんな得体の知れない薬効くわけがない。

 

私はいつからこんな独りよがりになってしまったのだろうか。立派な花粉メンヘラである。

いくら医者とはいえ、私の症状も見ずに検査結果だけで簡単に決められてしまってよいのだろうか。私だって先生を信じたい気持ちはあるけど、信じられない。

でも飲んでみないことには効果も分からない。私は救いを求め、このクリニックへやってきたのだから。

飲み続けないと変化は感じられないだろうと思いつつ翌朝に服用し、その日は数時間散歩をした。

 

 

 

 

 

え、めっちゃ効いてね?

 

 

 

 

 

喉のジリジリとした痒みが一切なく、目立つ症状としては鼻と目の痒みだけ。鼻水もピタッと止まっている。毎シーズン一番気になっていた喉の痒みがおさまったのが奇跡に近い。これでメンタルがグラつく心配がなくなった。

しかも数時間外を歩いていたのにこれよ。まじすげぇ。24時間外出ても大丈夫かもしれない。

 

しかし、もはや信じたくなかった。昨日までの日々が馬鹿らしい。なんであんなに苦しんでいたのだろうか。

そのつらい経験が、私の人生に必要だったと言われても納得がいかない。

もっと早くこの薬と出会っていればよかった。そうだ、こういう時のためにあの言葉が存在するのか。

 

 ~君を知らずに100年生きるよりずっといい~

 

ビラノアは空腹時に服用すると高い効果を発揮するそうで、普段から朝食を摂らない私にとってはぴったりの薬だったようだ。

不眠の次は花粉症、またこのクリニックに救われる日が来るとは。

受診前に「舌下免疫療法とか勧められたらどうしよ〜!」とか言っていたら、本当に勧められた。今はまだ決断ができないが、花粉のピークが去ったら改めて考えようと思う。

 

 

 

もし花粉症で苦しんでいて今飲んでいる薬が合わないという人がいたら、セカンドオピニオンに頼るのは手だと思いました。

これだけ文句垂れておいて言うのもなんですが、私も「ザイザルより効く薬があるのではないか」という淡い期待を抱いていた1人です。

就寝前・起床時に服用するもの、1日2回服用するものなどいろいろな種類の薬があります。

しかしどの薬を処方するかはクリニックによって全然違うと思います。

悩んだら相談、合わなかったらどんどん次いってみよう精神でベストな方法探しましょう。

 

それでは皆様お大事に。