芸人になりたいんですよ、私。
今でも思います。でも芸人になるからには絶対売れたいので、これからなるとしたら40〜50代くらいで突然NSCに入って大学院とか通いながら活動みたいなのが理想です。エド・はるみ的な感じ。
20~30歳くらい歳の離れた同期に"ババア"呼ばわりされたいし、エピソードトークとかでガンガン出してもらえるような芸人になりたい。
あとコンビを組むんだったら絶対に男性と組みたいです。同性の友達とふざけあうのは好きだけど、女と目から血が出るほどおもしろいこと考えているところは全く想像がつきません。個人的には男女の方が漫才であってもコントであっても、ネタの幅が広がりそうでワクワクします。
唐突になんだって感じですが、お笑い芸人になるという夢は私の人生から切っても切り離せないものになっていました。
物心ついた頃から人を笑わせるのが好きだったし、日常でも「おもしろいか、おもしろくないか」という判断基準の元に行動してます。
それってどうなんだ…?とも少し思いますが、昔からそうなので簡単に直せるものでもないです。
中学3年生の頃、担任との面談で「将来の夢は?」と聞かれて私は馬鹿正直に「お笑い芸人になりたいです」と答えました。
本当に思っていたけど、担任の「ま〜たそんな馬鹿なこと言ってしょうもない…」みたいな罵倒待ちでもありました。
みんなもそうだったと思うけど、中学生の頃なんて自分の夢とかやりたいこととかちゃんと聞いてくれる大人なんていないと思っていたから。
でも担任は「めっちゃいいじゃん!私の友達も芸人やっててさ!◯◯ってコンビなんだけど〜」と、めちゃくちゃ肯定してくれました。
それがとてもうれしくて、10年以上経った今でも鮮明に思い出せる大切な記憶です。
でも私を越える熱量で話し始めるもんだから圧倒されました。あれ、もしかしてそれが狙いだったのか…?
高校生の頃はパンサーの向井の出待ちをして、「大学通いながら養成所行くの大変でした?」って質問したりもしました。
彼は芸人になる代わりに、大学は絶対卒業しなさいという約束を親としていたらしいです。(お父様は大学の名誉教授)
その頃の私の夢は「大学で絶対に心理学を勉強する」だったので、そもそものベースが違いました。
だから全く参考にならなかったけど、これもいい思い出です。
あと10年前くらいに母の親友と会う機会があって、その時に「かおちゃん(※)が高校生の頃、『うちの娘、本当にお笑い芸人になっちゃうんじゃないか心配』って相談されたんだよ~」と言われてびっくりしました。ごめん母…さぞかし不安だったろう…。
私の母も中高一貫の女子校出身だったのですが、その親友とは中学生の時から友達なんだそう。
私も母と同じ学校が第一志望で、入試前にはその親友が校章にちなんだハートの形のパワーストーンをくれて応援してくれてました。めっちゃ素敵な人…(泣)
第一志望は落ちてしまったけど、そのパワーストーンは今でも大切に保管してます。はい、ちょっといい話でした。
※家族や幼少期からの知人に「かおちゃん」と呼ばれることが多いです。
そんなこんなで来年三十路を迎えるゴリゴリのOLなのに、まだお笑い芸人になるという夢を諦められません。
もはや出囃子を鳴らすために芸人になりたいと言っても過言ではないかもしれない。
今すぐ芸人になるという未来はありませんが、今回は芸人になった暁に出囃子にしたい曲を紹介させてください。
出囃子にしたいだけではなく、どれも純粋に大好きな曲なのでよかったら聴いてみてね!
①DAOKO/Juicy
これ第一候補です!!!!!
イントロの明らかに「これから芸人出てきますよ」感がすごい。(DAOKOに失礼)
あとイントロ~Aメロの長さがめっちゃちょうどいいです。コンビよりは、ピン芸人で活動する時に使いたい感じ。
この曲が入ってる「THANK YOU BLUE」ってアルバムがめっちゃ好きで、よく聴いていたし今でも定期的に聴きます。
フェスでDAOKO観た時、めっちゃ感動したな…そして美人で細かった…。
DAOKO様は出囃子に使うことをお許しくださるだろうか。
②Ginger Root/HOLLY HELL
2022年の夏一番聴いたGinger Root。これもJuicyと同じくらいイントロ~Aメロまでの長さがちょうどいい。
ピンでもコンビでも違和感ないです。めっちゃ個人的な感覚だけど。
Ginger Rootの曲はどれも好きなんですけど、これ聴いた瞬間「ルミネtheよしもとの舞台袖で明転待ちの私」が容易く想像できました。
年明けに来日公演があるのですが、海外アーティストのライブ行ったことなくてビビッてチケット取れませんでした。次回こそは…!!!
③獄門島一家/金星
相席スタートのトークライブのオープニングVで使われてました。お二人の雰囲気にめちゃくちゃ合ってたので、私なんかが使えないけど…使いたい…。
これはもちろん男女コンビを組んだ時に使いたいです。いいネタやりたいなぁって、モチベーションが上がる出囃子です。
女王蜂の曲も出囃子に使いたい曲多いです。DANCE DANCE DANCEとか、超・スリラも良い。
成熟したイメージなので、それなりに社会の厳しさを知った人間の方が合っているような気がします。その点で言えば私もいける…?
④ドレスコーズ/Trash
私が高校生の時から大好きな志磨遼平様のバンド、ドレスコーズの名曲です。
ドレスコーズの曲を出囃子に使うなんて私にとっては冒涜に値する行為なので絶対使えませんが、この曲もイントロ~Aメロまでの長さと雰囲気が良いです。
私が使いたいというよりは、静かめな雰囲気の男性のコンビに使ってほしいかも。コマンダンテとか男性ブランコみたいにアースカラーのスーツ着た感じの。
⑤婦人俱楽部/そいえば台湾
Spotifyのサジェストで出てきて、何となく聴いたら好きになった曲。
これは女性コンビのイメージかも。ハイツ友の会の出囃子が曲名は分からないのですが中華っぽい感じで、この曲と似てたので女性コンビのイメージが強まりました。
最初の一音にインパクトがある曲はなんだか安心します。
フットボールアワーのLOSALIOS/BOOZとか、ニューヨークのThe Storokes/New York City Copsのようなジワジワ始まって出てくる頃にガンガン盛り上がる系の曲なんて緊張しちゃって使えないです。
この2組、痺れるくらいかっこいいのでぜひ出囃子が鳴る劇場で一度ご覧いただきたいです。
めちゃくちゃ脱線しましたが、そいえば台湾は今のところ使ってる芸人はいなさそう…?穴場曲(?)です。
⑥The Cardigans/Carnival
幼少期、父が運転する車の中ではSMAPのCD・BOOWYのCD(違法ではないけど入手経路がやばい…)・洋楽のコンピレーションアルバムが流れていました。
その中に入っていた一曲で、非常に聴き馴染み深いです。
これで出てきたらめっちゃ洗練されたネタ披露しなきゃというプレッシャーがやばそう。淡々と確実に笑いを取っていく感じ。
私みたいに1000本ノックで1本ヒット打てたらOKみたいなスタイルには向いてない。
奇遇にも男性ブランコとヒコロヒーの出囃子がフランス・ギャル/夢見るシャンソン人形だそうなのですが、それと通ずるものがあります。2組とも落ち着いた大人の雰囲気を纏ったネタが魅力的です。
でも夢を語るのは自由だもんね、いいよね。いいネタができたらこの曲に変えようかな。
⑦泰葉/フライデイチャイナタウン
もはやこれは禁じ手かもしれない。
あと、忘れる。というお笑いコンビがすでに出囃子として使用しているそうです。先を越されました。
世代的に金髪豚野郎云々の一件から知って聴くようになりましたが、歌詞やメロディーはもちろんのこと伸びやかで美しい歌声が魅力的な曲です。
去年の秋に藤井風のYouTubeを隈なく観ていたのですが、この曲のカバーがめちゃくちゃ良くて完全にその延長で原曲もガキ使で山崎邦正が歌っていたのも観ました。
TikTok(?)で流行ったようで今年に入ってサブスクも解禁され、Spotifyのプレイリストに追加できたのがうれしすぎます。毎日聴いてる。
これは曲と泰葉のイメージが強すぎるから、それを塗り替えるくらいの存在感とネタのおもしろさが問われそう。非常にチャレンジング。
⑧Perfume/宝石の雨 (※2023/12/28更新)
私は重大なミスを犯していました。この曲が「芸人になったら出囃子にしたい曲」
の発端であったということを完全に忘れていたのです。
いや〜何度聴いてもこれで舞台上出たい。アップすぎずスローすぎず、ちょうどいい曲調。
出囃子ですから、その次のネタがウケるように曲で盛り上がりすぎるのは良くないんですよ。これ養成所で習いました。(通ってない)
ただね…これを今、Ginger Root/HOLLY HELLが超えてしまっているんですよ…時を戻したいよ…。
⑨Françoise Hardy/Comment te dire adieu (※2023/12/28更新)
これで出てくるからには相当おしゃれなネタやらないとダメだよね。出囃子負けしそうです。
下ネタもオブラート20枚重ねくらいで包んで「あれっ、今のくだり話の流れ的に下ネタだけど違う?」と惑わせたい。客側がスケベなんじゃないかと勘違いさせるくらいのワードセンスが必要。
…は?
⑩挫・人間/このままでいたい (※2023/12/28更新)
Spotifyのサジェストで突然流れてきたやつです。
挫・人間って大学生の頃、名前聞いたことあるけど曲は聞いたことないみたいな感じのバンドだった。まさか30歳になって聴くことになるとは。
最後まで流してから舞台出たいくらい普通に好きな曲。オズワルドのT字路s/これさえあれば感があってかっこいい。
ただ、それには複雑な構造の漫才を作らなきゃ終わる。
これ書いてて思った。
私が老衰で死ぬ時「お笑い芸人になりたかったなぁ…」ってつぶやいて息絶えそう。