28日のブログ

毎月28日に更新します。

マイネームイズ

 

たまに自分の名前がよく分からなくなる時があります。

 

また何を言ってるんだって思いますよね。自分でもそう思います。

分からなくなる理由の一つは"あだ名"だと思います。

 

私の名前はひらがなで「かおり」なのですが、周りの友人からは90%の確率で「かおりん」と呼ばれています。

小学生の頃から呼ばれ始め、特に当時はモーニング娘。の全盛期。他に「かおり」という名前の友人がいなかったので飯田圭織と同じ呼び方をされていることに優越感がありました。

 

中学生になってからも、友人からの呼び名はほとんど「かおりん」でした。

自己紹介で「かおりんって呼んでね」と言わずとも、自然にそう呼ばれていました。

 

かおりん」というあだ名は、「かおり」という名を付けられた者の宿命。

 

一見可愛らしい呼び方に聞こえるし実際可愛いと思うのですが、「ん」のついで感が否めません。

「りん」の「り」は、かおりの「り」なのか。はたまた、りんの「り」なのか。いつか法廷で決着をつけるつもりです。

 

そのように感じてしまうため「かなこりん」とか「みぽりん」とか、下の名前だけでもあだ名として成立する名前の人に憧れます。

「りん」の"ついで感"がない名前、あえて「りん」を付けて可愛くしてますよみたいな。私が考え過ぎなのでしょうか。

 

でも別に「かおりん」と呼ぶ人が嫌いなわけでは決してありません。そうなると友人と呼べる関係性の人がほぼいなくなってしまいます。

みんなが親しみを込めて呼んでくれていることは重々承知しています。腐っても一応血の通った人間なので。

 

ただ、フルネームで呼ばれないと自分の名前を認識できなくなってきているのは事実です。

だから夫婦別姓が認められるようになるまで結婚はしたくないとも思います。

夫に変えてもらえばいいという意見もあるかと思いますが、すでに自分が名前に対して過激ともとれる考えを持っているので夫となる人の名前も大切にしたいです。

 

だってこんな曲があるじゃないですか。

 

ぼくと きみは ちがうから

きみを すきに なるのかな

 

 

 

このブログが更新される日、私はいわゆる三十路を迎えます。

今のところ直近で結婚の予定はないのですが、周りに既婚者が増えたことにより入籍に伴う日本の制度について考える機会は増えました。

かおりん」と呼ばれたことがきっかけかどうかは分かりません、だけど私は自分のフルネームを捨てることはできそうにない。

名字を変えた途端、私のアイデンティティが砂でできたお城のように崩れてしまうような気がします。

大袈裟な表現かもしれませんが、気づいたら私にとってのフルネームはそれほど大切な存在となっていました。

 

ということで、いくつかある私の呼ばれ方に対する印象を書き記します。

書き記すことで何か気づきが得られれば、このブログを書く意味があると思います。

気づきがなかったら…それはそれでいいじゃない。

 

 

かおりん

圧倒的虚無ネーム。もう飯田圭織の影すらない。実はこれが戸籍上の名前なのかもしれないとも思い始めてきてます。

 

奥村(名字呼び捨て)

はい、奥村と申します。中高生の頃よく呼ばれていました。今でもたまに呼ばれます。

先祖のルーツが岐阜県にあるらしく、そこまで珍しい名字ではないのですが東京で同じ名字の人に出会ったことはほぼありません。

以前の勤務先で同じ名字のお客様がいて「奥村様のお宅でしょうか?私、◯◯の奥村と申します。」という何とも奇妙な電話をしたことがあります。

個人的にこの呼ばれ方は、さっぱりしていて心地よさがあります。

 

かおちゃん

身内から呼ばれます。幼稚園に通っている頃も、周りの友達からこう呼ばれていた気がします。

なのでこの呼ばれ方をすると童心に帰ります。

アラサーですが、呼んでくれる親族も小さな子ども扱いしてくれます。

 

かおりん

かおりん」が嫌すぎて自ら推し始めた呼称です。SNSはこの名前を使っています。

数年前、街コンに参加した際のあだ名で使用したところ男性から「え~イカリング?wwwww」みたいなこと言われて絵に描いたような苦笑いしちゃいました。

まだこういう安直な笑い取れると思う人間がこの世に残っているんだ、という「白亜紀の恐竜の化石を江戸川の河川敷で見つけた」くらいの驚きがありました。-終-

 

かおり

ほぼ呼ばれたことがないので緊張する呼び方です。「かおり」と言い切ると、なんかキツい印象が個人的にはあります。

それに「ん」を付けることでマイルドにしているのか。カレーうどんに少し牛乳を入れるとコク・まろやかさが出ておいしくなるのと同じでしょうか。

 

かおりちゃん

関係性が浅くもなく深くもない人々からこの呼び方をされます。習い事の先生とかに呼ばれた記憶が強い。

 

かおりさん

恋愛関係にある方や、母から改まった話をされる時このように呼ばれます。

なのでいろんな意味でドキドキします。寿命縮みネーム。

 

 

 

はい。気づきは、特にないかもしれません。でもいろいろな呼ばれ方をされているなとは思いました。

私も中高の頃から名字呼び捨てしている友人が何人かいるのですが、最近は自然と"さん"付けするようになりました。大人になった証拠だと思います。

そうやって年代やシーンによって呼び方を使い分けている友人もいるよな~と思いました。あ、これが気づきか。

 

いろいろと文句もありましたが、結論としては何と呼んでくださっても問題ございません。

これを読んで普段「かおりん」と呼んでいるのに他の呼び方に変えられたら、それはそれで気持ち悪いです。(←ひどすぎるね?)

 

今思いつく限りで、人生における結構大事な悩みがこれかもしれません。

幸い(?)まだ結婚の予定がないので、しばらく様子を見て改めて考えてまいりたく存じます。

 

どのような呼び方であれ、今後ともご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。(ビジネスメールEND)