28日のブログ

毎月28日に更新します。

持つべきものは気象病の上司

「お腹痛い!」

 

体調が悪い時、幼少期の私が良く発していた言葉です。実際は腹痛ではなく、車酔いで気持ち悪くなるとこのような表現をしていました。

 

どうやら私は痛みや気分の悪さに鈍感なようで、今も若干その気があります。なんかめっちゃ眠いな~と思う時は、だいたい激しい頭痛です。それに気づくまでかなりの時間を要してしまいます。

昔、動悸にも気づかず「なんか死ぬかも」と思い内科へ駆け込んだこともあります。あぁ〜たしかに言われてみれば胸が異常にドキドキするわ〜と思いました。(呑気)

「動悸って、求心飲むやつだよね…?」くらいの知識しかなかったし、まさか自分が動悸のせいで体調不良になるなんて思ってもみませんでした。そこから自律神経の乱れについて情報収集し、学びを深めるようになりました。

 

加齢のせいか、ここ数年の異常気象のせいか、気圧変動による体調不良が年々悪化しています。小学生の頃からおそらく起立性調節障害気味で、朝起きることが本当に苦手です。目が覚めてもシャキッとするまでにめちゃくちゃ時間がかかるのです。労働と賃金の等価交換に基づく契約を開始…えっと、働き始めてからはですね、当然ですが遅刻や頻繁する欠勤は許されませんので起きてますよ。毎朝。6時40分に。

ただ、今でも目が覚めた瞬間「あ、無理だ」と思う日が月に3~4回あります。平日にそうなってしまうと、もう出社はどうやっても不可能なので在宅勤務へ変更します。在宅勤務については事前に予定表へ入力することが社内ルールとなっているため、当日の変更は上長へショートメール等で連絡が必要です。「無理しないでくださいね」と言われるくらいで、今まで難色をつけられたことはありません。

前の職場の上長にも事前に気圧の変化で体調が悪くなりやすいと伝えており、ご了承いただいていたつもりでした。ただ、"働けるけど出社はできない微妙な体調不良"が数日続いた際「(出社から在宅勤務へ)2日も続けて変更が必要なら、休養を取られてはいかがでしょうか」と言われたことがあります。

 

そうすると月の半分くらいお休みをいただくことになってしまいますが、いかがでしょうか。

 

そう問いたかった。たしかに有休は残っているし休めない状況でもないけど、こんなことで休んでいたら私はまともに働けない。在宅勤務ができない仕事をしている人がいるのは重々承知です。しかし、在宅勤務できる環境があれば使わない手はありません。

 

ただ、度々在宅勤務へ変更する申し訳なさもあります。周りの人から何か言われているんじゃないかと、心配になることがあります。基本的に周りからどう思われようとどうでもいいとは思っているのですが、体調が悪いとどうしても後ろ向きな気持ちになってしまいます。

 

今の職場で働き始めて2〜3日目だったでしょうか。かなり早い段階でした、同じ部署の上長が頭痛薬を飲んでいたのです。たまに自席で顔を伏せて10~20分ほど仮眠を取っていることもあります。

 

この状況に期待を膨らませました。これって、もしかしたら"SSR"ってやつじゃないのかと。

 

ある日の打ち合わせ終わり、話の流れで私は上長へ尋ねました。

「もしかして、天気の悪い日に頭痛くなるタイプですか?」

上長は「そうそう!雨降りそうだなと思ったら頭痛くなるんですよ。」と答えました。

期待は確信に変わりました。

 

この人なら分かってくれる。

 

とても安心しました。在宅勤務だったら作業ができることも、薬が効く時と効かない時があることも、頭痛を通り越して気持ち悪さへ変わることも、全て理解してくれます。なぜなら、上長も当事者であるから。

最近では自席でイヴを飲んでいるところを上長に見つけられた瞬間、すかさず「今日頭痛いですか?」と聞かれるまでに。そこから「そういえば、今週の火曜日やばくなかったですか?」と上長へ尋ねると、「分かる、めっちゃ頭痛かった!」と頭痛トークで盛り上がりました。私が愛用している気圧予報アプリ『頭痛ーる』を紹介すると上長はその存在を知らなかったようで、インストールしてみると言っていました。

 

残酷な話ではありますが、同じ症状で悩んでいても程度が同じでなければ本当の相互理解には及ばないことを知りました。おそらく上長と私の気象病の程度は限りなく近いです。在宅勤務も難しく休みを取った時も上長は「薬効かなかったんだろうなと思いました」と、温かい言葉をかけてくれました。この会社で、この上長の元で働けていることがありがたいです。

 

事務という仕事の性質上、周りの人から作業を依頼されることが多いので1日の中でその回数が多いほど疲弊します。その点でも週1~2回程度の在宅勤務があると、誰にも話しかけられず作業できる時間が確保できるので効率が上がります。

出社50%という部署のルールもあり、逆にフルリモートの仕事は向いていないと思うのでたまに在宅勤務できるくらいが私にはちょうどいいのだと思います。今の環境に感謝し、今日も仕事をがんばります。

 

…その前にイヴ飲んでいいですか?